今年3月頃に、翔平くんのお父さんから「翔平のことで話したいことがある。」と連絡がありました。
翔平くんが今、心臓移植が必要なこと、日本で小さな子どもでは初めてとなる、両心室に補助人工心臓が装着されていること。日本で待機するには時間がかかりすぎて、命が危なく、渡航移植を決意したこと。ご両親の話を聞き、力になりたい!と思いました。
翔平くんは、今も小さな体で懸命に闘っています。まだ自分の家も知りません。外の景色も病院の窓から見える周りしか知りません。
「外の世界を見せてあげたい!」その思いで私たちは「笑顔で翔けるその日まで」を合言葉に、ご両親の友人を中心に、「しょうへいくんを救う会」を設立致しました。
翔平くんに心臓移植を!皆様のご支援、ご協力をお願い致します。
「しょうへいくんを救う会」 代表 南崎 好洋
代表 | 南崎 好洋 |
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副代表 | 新中 存王・是井 啓彰・池原 拓人 |
会計 | 新中 佐和・木村 吉恵・南阪 優子 |
広報 | 中村 伊織・丸尾 真平・丸尾 智子 |
監査 | 山原 貴将 |
運営委員 | 深谷 卓也・土肥 綾子・小谷 明靖・池原 亜季・國府 夏奈 |
鹿児島支部代表 | 迫田 義文 |
鹿児島支部副代表 | 有村 浩人・感王寺 耕造 |
兵庫県尼崎市の翔平くんは、お母さんのお腹の中で順調に成長していました。
しかし、妊娠30週の妊婦検診で「心臓の動きが悪い」と指摘され、すぐ市内の総合病院で再受診しました。そこで医師に「心臓の状態は非常に悪いです。恐らく心筋症です」と診断されました。
このままではお腹の中で弱っていってしまう、一刻も早く出産して治療を始めたいという医師の診断から、予定日より2カ月早い、32週という周期で産まれることが決まりました。
しかし、産まれてもすぐに死んでしまうかもしれない、自分で呼吸をし産声をあげられるかどうか…ご両親にとって不安でいっぱいの出産になりました。
私たちの不安を取り払うかのように、翔平くんは「おぎゃ~!」と大きな声を出して産まれてきてくれました。
未熟児、早産に加えて、心筋症ということもあり、とても危険な状態でした。心不全の状態を表す数値BNPも1000を超えていたそうです。そして診断された病名は「左心室緻密化障害」「拡張型心筋症」でした。
先生方の懸命な治療のおかげで、一命を取り留めた翔平くんは、退院を目指し、内科的治療を続けていきましたが、状態は日に日に悪くなり、心臓はどんどん膨れ上がっていきました。もう心臓移植しか助かる方法はないと診断され、補助人工心臓が装着できる3000gになるまで治療を続け、2017年11月21日大阪府内の病院に転院しました。
同月30日にカテーテルで冠動脈の検査を行っている途中に状態が急変し、もう心臓は限界だったようで、次の日に小児用補助人工心臓(ベルリンハート)を装着する手術が行われました。
しかし、予期せぬ出来事が翔平くんを襲いました。できるはずのない場所に大きな血腫があらわれ、心室内を押しつぶし、血液が送れず、人工心臓が機能しなくなりました。一刻を争う事態で、人工心肺装置(ECMO)で命をつなぐ状態になってしまいました。
そして、幾度となく、難しい手術が行われ、2018年1月4日と9日に日本で初めての両心室に人工心臓が装着されました。この時翔平くんは3000gぎりぎりの体重で大きな負担を抱えながら必死に生きて耐え抜いてくれました。
人工心臓を装着できたからといって、安心できる訳ではなく、つねに血栓や脳梗塞、感染などの危険性があります。翔平くんが生きていくためには「心臓移植」しかありません。
しかし、国内での心臓移植に関して、6歳未満の脳死臓器提供はこれまでに7例と極めて少ないことが現状です。1歳で5800gの小さな翔平くんに適応するドナーが見つかる可能性はさらに難しい状態です。
予後が不良と言われている胎児期での心筋症発症や度重なる困難、危機を全て乗り越え、必死に生きようとする翔平くんの命をこのまま諦めたくないと、ご両親は海外渡航による心臓移植を決意しました。
医療スタッフの方々含む先生方のご尽力により、アメリカのテキサス小児病院で翔平くんの心臓移植を受け入れていただくことができました。しかし、海外での移植は、一部健康保険が使用できるようになりましたが、ほとんど自己負担となります。さらに、翔平くんは補助人工心臓をつけているため、一般の飛行機に乗れず専用のチャーター機が必要です。また治療、医療には膨大な費用がかかり、一個人でとても賄える金額ではありません。そこで私たちは何としても翔平くんの命を救いたい。頑張っている翔平くんに見たことのない外の世界を見せてあげたい。家族の元へ帰られるようお手伝いしたいと考え、“笑顔で翔けるその日まで”を救う会の合言葉とし「しょうへいくんを救う会」を立ち上げ、募金活動することにしました。
翔平くんが心臓移植を受け、元気な姿になるまで、私たちは皆様のご厚意にすがるしかありません。どうか、温かいご支援、ご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
しょうへいくんを救う会 代表 南崎 好洋
2019年3月25日をもちましてしょうへいくんを救う会事務所は閉鎖致しました
ご連絡先
saveshohei@gmail.com